ZETMAN(桂正和)

ZETMAN(桂正和)
桂正和が描く!アツいヒーローストーリー

筆者が長年漫画ファンをやっている中で、漫画家・桂正和の作品を初めて読んだのは初連載作品の「ウイングマン」。

 

異世界の少女が突然空から降ってきたり、ヒーローを夢みる普通の少年がある日突然ヒーローになり活躍したり、今ではありきたりな設定だと一蹴されそうですが、当時はとても斬新でわくわくした設定でした。

 

現在のヒーロー漫画というジャンルが確固たる地位を築くきっかけとなった作品のひとつであると言っても良いかもしれません。


そんな伝説のヒーロー漫画を生み出した桂正和が描く、新しいヒーロー漫画「ZETMANN」。

 

連載期間は2002年から2014年で、既刊数全20巻となる本作は、桂正和の作品の中では最長の連載作品となっています。


本作は非常に高い身体能力を持つ主人公の神崎人がZETに目覚め、プレイヤーと呼ばれる悪から人類を救うために戦う物語です。

 

彼の生まれた理由も、左手の甲に持つ円状のコブも、親がおらずじィちゃんに育てられホームレス生活をしているところも、その全てがZETとなるための伏線となります。わかっていても、その全てがクールでヒーローストーリー。目が離せません。


長年の漫画生活で培われた表現力と圧倒的画力は、ZETMANでも余すことなく生かされており、絶対的な安心感を読者に与えてくれます。


2012年にはアニメ化もされた本作。ジーンが自分の正体を知り、葛藤をしつつも自分の成すべきものに覚醒し戦いのフィールドに赴いて行く姿は、無条件にカッコいいと感じます。


もしまだ読んでいないのであれば、まずは1巻を手に取ってみてはいかがでしょう?