「ヒストリエ」


時代が語る国の成り立ちとそこに生きた人々
 
あの岩明均が描く人気歴史漫画「ヒストリエ」。古代史、特に古代ギリシャマケドニア王国・アケメネス朝ペルシアが栄えた時代の歴史に興味がある人なら、一度は耳にしたことがある漫画かもしれません。

岩明均がデビュー当時から温めてきた構想を漫画化したということもあって、その内容は非常に深いものとなっています。
代表作となった「寄生獣」の発表以前から、このストーリーが頭にあったという所にも驚かされますが、ストーリーが進んでいくにつれ、作者の引き出しの多さに脱帽してしまいます。

本作の舞台は先に述べたように、古代ギリシャなどを舞台とした古代オリエントの世界が描かれています。本作の主人公・エウメネスは幼い頃から抜きん出た才能を持ち、神童と言わしめる程の利発な少年でした。

このエウメネスは歴史上に実在した人物で、数々の逸話を残した人物です。史実においての彼の人生の前半は不明となっているのですが、「ヒストリエ」では史実で不明とされている部分に焦点を当て、彼がどのような理由でマケドニア王国に身を寄せることになるのか描かれています。

子どもの時からいかなる時も冷静沈着で、自分の身を守るためにその洞察力を極限まで生かし、恐るべき身体能力で幾度も危機を乗り越えます。その姿は常に颯爽としていて、読者の心を掴んで離しません。

生きるために自分の能力を最大限に活用することを体現するエウメネスは、与えられた平和な日々を送る私達に、「生きるとは何か」を訴えてきます。「
心にピリッとスパイスが欲しい時にぜひ読んで欲しいお勧めの漫画です。
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