「七つ屋 志のぶの宝石匣」2話あらすじ
志のぶが近所の田代のおじちゃんから奥さんの形見のペンダントを質預かり(品物を担保としてお金を貸す)しているとき、隣のカウンターでは母の百合恵がブランドの財布の買い取りをしていました。
先代の祖父が亡くなって二年、母の離婚で志のぶと二人戻ってきたのが一年前。
志のぶにはカレシはいない。婚約者はいる。
祖父が勝手に決めた顕定。
志のぶと顕定が店先で出会って店に入っていったら百合恵が兄の保に叱られているところでした。
「なんだこの帳簿は!?」
「シャナルのバッグはどこ行った!?ボッカスカの財布は!?」
志のぶはあきれながらつぶやきます。
「お母さん・・・使ってたね、それ・・・」
百合恵、その瞬間にわっとなります。
「だって、欲しかったんだもん―!!」
百合恵は金持ちの家に嫁いだせいで贅沢を覚えしまい、実家に戻ってもブランド欲しい病が治らないんです。
「今更社会にも出られないしブランド物見る目だけはすごいから買い取りやらせてやってるのに」
保は倉田質店から独立して「deep impact」なる大型質店を経営する経営者。
倉田質店で買い取ったものもここで処分してくれています。
倉田質店潰した方がましだと怒る保に顕定は手伝いながら指導すると仕方なく言いました。
私がなんとかする!
志のぶはそう決意しましたが翌日店の前に並んだ客たちはほとんど顕定目当て。
顕定は商店街のマドンナコンテストで男なのに優勝した伝説を持っているほどモテる男なんです。
誰も持ち込んでくれない志のぶのカウンターに来てくれたのはチャラそうな男。
「アウイナイト」の指輪を持ってきましたが一般的に需要のない石は普通質屋では扱わないので迷う志のぶ。
結局「いい子」な石だからと30万の大金でお預かり。
顕定にものすごく怒られてしまいます。
その日の夜にやってきた派手なおばさん。
持ち込んだのは良さげなサファイア。
顕定と保は63万円の値をつけ買い取ってしまいます。
でも志のぶは大反対。
石についてる気がダメダメらしい。
結局サファイアは盗難品で警察に押収され、アウイナイトの指輪は無事に買い戻しに来て志のぶの正しさが証明されていまいます。
「納得いかない」顕定なのでした。
2話で出てきたのはアウイナイト。
鉱物結構好きな私ですがこれは知りませんでした。
アウイナイトはラピスラズリを構成する組成物の一つとのことで、とっても希少価値の高い宝石。
ただ硬度が柔らかめなので割れやすい。
あまりにきれいな青なので見ていると欲しくなりました(*‘∀‘)