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七つ屋 志のぶの宝石匣 1話あらすじ

漫画

顕定が覚えているのは子供の頃、祖母に魅せられた赤い石。

(これはあなたが守り継ぐべき石、我が一族を繁栄させてきた豊饒の石。

羽を広げて赤い空を翔ける鳥)

僕に残されたのはその不思議な内包物(インクルージョン)の記憶だけ。

あの石は一体何だったのか・・・

そんな昔の記憶の断片から始まる漫画「七つ屋 志のぶの宝石匣」

北上顕定(きたがあきさだ)は名家の跡継ぎとして蝶よ花よと育てられるはずが一族が一家離散することになり、祖母に倉田質店に預けられることになりました。

しかし祖母は質店の店に来て「この子を質に入れたいんですけど」と言い放ちます。

店主はあんぐり。

人間の質入れはダメ、絶対!

でも女性が昔みんなの憧れだった北上家のご令嬢・章子さんであり、広げられた家系図を見て店主は思います。

(この家系図の続きにうちの孫娘の名前を!!)

「もしも3年の期限を過ぎてもお迎えに来られない場合は・・・うちの孫娘と婚約させていただきますよ!?」

愕然とする章子さん。

いやいや店主の孫娘だって幾つか知らないけど知らないうちに婚約者できてたらショックですよ、大概な話。

そして章子さんは決断します。

「いいでしょう、それくらいのお気持ち、かえって信じるに値するというもの・・・どうかよしなに」

商談成立か!

そして時は流れ・・・

孫は質流れしてました♪

老舗ジュエリーショップ「デュガリー」の外商(得意先を商品を持って営業に回る仕事)になった孫・北上顕定。

今日は店頭でお客様のアテンドのお仕事をしています。

「うわー、かわいい」

高価なジュエリーたちを前に目を輝かせるカワイイ女子。

その横には「どれでも好きなもの買ってやるよ」とドヤ顔のフツメン。

そこに現れた顕定。

彼氏とは比べ物にならない物腰とイケメンぶりに客の女子は目が宝石見るよりキラキラ。

ここは危険だ!

フツメン彼氏は顕定のイケメンぶりに危機を感じ、彼女を引っ張って店を出ていきました。

そんなやりとりが済んだら次のお客はVIP待遇の女性。

顕定が見たいと言っていた彼女の家宝の宝石を持参してきたのだ、見せるためだけに!母に内緒で!

ここまでイケメンだと客の方が店員の言う事を聞くようになるのか・・・むむむ。

顕定はジックリ見てみたが子どもの頃の記憶の赤い石ではなかったのです。

丁寧にお礼を言って返したが彼女の目的はそこではありません。

「来週の日曜日、本当に私の友人のパーティに一緒にきていただけますか!?」

「もちろんです」

これには二人それぞれの目論見がありました。

そのパーティはお金持ちの秋元家主催のものだったのだが、彼女は秋元家の長女・貴子が顕定に一目ぼれしたので誕生日プレゼントとして連れてきたかった。

そして顕定は秋元家と顔見知りになり、外商として入り込みながら自分が探している赤い石を見つけるため。

利害関係一致ですね。

しかし秋元家の長女ごときなど顕定は歯牙にもかけない。

目的はもっとでかい。

彼はその本命を見つけ近づいて行きました。

秋元貴子の母です。

秋元夫人は顕定にさっそくみてほしい宝石があると言ってきました。

鑑別書もない指輪。ダイアのリング。

(怪しい)

なんとか理由をつけて断ろうとしたが失敗。

(絶対怪しい)


さて、所変わって東京の下町に店を構える倉田質店。

一年前にバツイチになって出戻ってきた倉田百合恵はブランドバッグの鑑定をしていました。

「あら―ビットンの新作―!」

持ち込んだ客はキャバ嬢なのでしょうか。

「わざとお客さんに聞こえるように欲しがっておいたんだから、高く買い取ってよねぇ」

交渉中に別の客が。

こちらは宝石の買い取り希望のよう。

百合恵は電話で娘を呼び出します。

「あ!志のぶ、宝石のお客さん来たからお願いよ!」

「はーい」

居間からシャツを着て質屋のカウンターに颯爽と現れる志のぶ。

客が持ち出したのはブルーダイヤの指輪だという。

「おばあちゃんの形見でー、ブルーのダイアってすごく価値あるんでしょ!?」

客の女性は期待のまなざしで見てくるが、「これ、ジルコンだと思いますけど」

ジルコン?

ジルコンについて熱く語る志のぶであったが結局のところジルコンは安く、買い取りもしていない宝石。

そして志のぶは不思議なことを言い出します。

「でもこの指輪は持っておいた方がいいですよ。

おばあ様の形見・・・とても幸せな宝石で気のいい子です」

しかし客は金が要るからと怒るだけ。

志のぶの背後から顕定が指輪を取り上げて客の要望通り安値で買い取ってしまいました・・・

「なにしに来たの!?わたしの仕事の邪魔をするなんてヒドイ!」

「ちょっと顕微鏡を借りにきただけ」

「宝石に「気のいい子」だとか気持ち悪りィ。うちは占い館じゃないんだ。店の評判を落とすようなことはやめろ」

確かに顕定の言う事に一理あります。

顕定は志のぶにそう言いながら顕微鏡の中をのぞいています。

中には今日秋元夫人から預かったダイアの指輪。

「トライゴン(ダイアが成長するときにできる三角形の成長痕跡)があるから天然だ」

しかし志のぶは合成だと決めつけます。

「なっ・・・なんで合成・・・」

「この子にはなにか・・・地球の息吹を感じないというか・・・」

それを聞いて顕定は頭を抱えます。

「俺はそういうの認めない!」

「なんで志のぶにはわかるんだ!?」

「わからないけど・・神様が与えてくれた才能・・・かな?」

そう言われて出てきたものの、顕定はしかたなくラボ(鑑定所)まで持っていくことに。

結果は・・・合成でした。

秋元夫人はどうも顕定を試したようでした。

ダイアの出どころなど引っかかることはありましたがとりあえず秋元家に出入りが許されたからよしとする顕定なのでした。

と、ここで出てくる「ジルコン」

志のぶは「現在地球で発見された中で最古の鉱物!44億年前ですよ!」と大興奮していました。

「キュービックジルコニア」は人工ですが、こちらは天然鉱物です。

透明なものは昔ダイアの代わりになっていましたが、色は入っている不純物や熱処理加工で青や黄色と様々。

半透明の美しい石ですよ。