銀狼ブラッドボーン
「銀狼ブラッドボーン」6巻
割と電子コミックで読む私が本を買って読んでいるこの漫画。
過去に英雄として名をはせた70歳のお年寄りが街の危機に再び武器を手にする。
相手は異形の骨喰いモンスター。
さらには過去に壮絶な戦いを繰り広げた吸血鬼の一族も登場。
最新話は裏サンデーでネットで無料で読めるのですが、絵もきれいだし物語も割とすんなり流れていくので読みやすく、たまに英雄のジジイボケが出てきたりしてとてもおすすめ漫画です。
6巻では英雄の爺さん一行、軍、吸血鬼の一団、骨喰いの面々がみんな軍の重要基地に集まって戦いが入り乱れます。
過去には人間と吸血鬼が戦争をしたけど、どちらにとっても今一番の脅威は骨喰いたち。
だって死んだ人たちを生き返らせて意のままに操るんで英雄の昔の仲間とかが敵として現れるんですよ。
そのうち英雄の死んだ奥さんも出てくることはほぼ確定で、それが怖いですよね。
この漫画はもっとみんなに読んでほしいなー
ZETMAN(桂正和)
ZETMAN(桂正和)
桂正和が描く!アツいヒーローストーリー
筆者が長年漫画ファンをやっている中で、漫画家・桂正和の作品を初めて読んだのは初連載作品の「ウイングマン」。
異世界の少女が突然空から降ってきたり、ヒーローを夢みる普通の少年がある日突然ヒーローになり活躍したり、今ではありきたりな設定だと一蹴されそうですが、当時はとても斬新でわくわくした設定でした。
現在のヒーロー漫画というジャンルが確固たる地位を築くきっかけとなった作品のひとつであると言っても良いかもしれません。
そんな伝説のヒーロー漫画を生み出した桂正和が描く、新しいヒーロー漫画「ZETMANN」。
連載期間は2002年から2014年で、既刊数全20巻となる本作は、桂正和の作品の中では最長の連載作品となっています。
本作は非常に高い身体能力を持つ主人公の神崎人がZETに目覚め、プレイヤーと呼ばれる悪から人類を救うために戦う物語です。
彼の生まれた理由も、左手の甲に持つ円状のコブも、親がおらずじィちゃんに育てられホームレス生活をしているところも、その全てがZETとなるための伏線となります。わかっていても、その全てがクールでヒーローストーリー。目が離せません。
長年の漫画生活で培われた表現力と圧倒的画力は、ZETMANでも余すことなく生かされており、絶対的な安心感を読者に与えてくれます。
2012年にはアニメ化もされた本作。ジーンが自分の正体を知り、葛藤をしつつも自分の成すべきものに覚醒し戦いのフィールドに赴いて行く姿は、無条件にカッコいいと感じます。
もしまだ読んでいないのであれば、まずは1巻を手に取ってみてはいかがでしょう?
町田くんの世界
相変わらずの穏やかな漫画です。
こんな高校生が友達だったら、息子だったら、いいですよね。
でも、町田くんはそれでいいと思っているんでしょうけど、町田くん自身の人生はそれでいいのかな。
近くにいる猪原さんの気持ちも気づかずにいるのはちょっと罪かな。
猪原さんはそれも町田くんだと理解して一緒にいますけど、いつまでたっても自分の恋心を伝えられないのでは、いつか辛くなるかも。
町田くんはその時、どうするんでしょうねー、自分の気持ちを優先したことなんかない町田くんにそれができるのかなー。
最後は町田くん自身が自分の気持ちに正直なるところがクライマックスになるような気がしますね。
4巻でも相変わらず人のために動く町田くんで、相変わらず勉強できない町田くん。
でもみんなに愛される町田くんでした。
この漫画はほっこりできるからおすすめですよ。
俺の執事がイケている
俺の執事がイケているという漫画をご存知でしょうか。
イケメンばかり出てくる漫画です。
主人公は女子高生なんですけど背が高くて男装すると男子(イケメン)にしか見えません。
彼女が貧乏ゆえに豪邸で執事(男装)ことになり、わがままだけど寂しがりの主(男子高生)や女たらしの主の親戚(男子高生)やほかの執事(男子高生)、さらには彼らが通う男子校に入って仮執事のお仕事を頑張ります。
半年女性とバレなければ1000万の報奨金目当てに。
でも彼らはみんないい人で、主人公はお金とか関係なしに執事を続けたかったのですが、半年の期限を無事に終えて自分の町に戻ってきます。
これで終わるとちょっとさみしい。
というわけで、今度はそのお金持ちの主たちが主人公の町にあらわれます。
ご主人様は主人公の家に居候まで!
そして半年だけの執事から、正規の執事になるべく主人公は行動を起こします。
主人公は鈍感でちょっとピントが外れているけどご主人様にはなくてはならない人になっていきます。
そのあたりの感情はまだほわっとしていますけどね。
でもなぁ・・・お金持ちの息子たちは当然婚約者がいて、たとえ主人公が本気で恋しても叶う余地がないんですよね・・・どうなっちゃうのかな。
続きをどんどん読みたいけど、連載がスローペースなのが悲しい。
いずれ人がそうなるということ
小林麻央さんが亡くなりました。
闘病生活をブログに更新し続け、同じように病に苦しむ人に力を与えて居た人でしたね。
私もかつてがんで身内を見送ったことがあります。
海老蔵さんやお子さんは役者という、休めないお仕事をなさっているから亡くなった日もその次もそれを普段通りされています。
麻央さんもそれを望んでいるのだろうと思います。
私はそんなにできた人間ではないので、そんなことはできないだろうと思います。
もう二度と会うことも話すことも触れることもできないというのは相当に辛いことです。
亡くなった時に亡くなった事を受け止めて素直に感情を吐いておかないと後々もっと辛い。
亡くなる瞬間ですら、死ぬなんてこと、失うなんてこと考えもしなかった。
亡くなってその体が物質として冷めていくあの不思議な感覚は言葉では表せません。
私は喪主の代わりにいろんな手続きをやらなければならず、感情を出すことはあまりなかった。
でも追いすがって「行かないで」と泣けたなら、何も変わりはしないけど気持ちが少しは吐けたのかなと思ったりもします。
いろんな関係者が家に押し寄せて大変なんだろうなと思います。
今だからこそ近親者だけでそっとしておいてほしいなと思います。
お葬式で家を出されてしまったらもう・・・本当に辛いんです。
家族だけで最後の時を過ごさせてあげたいなと、遠い空の下で思います。
「ヒストリエ」
時代が語る国の成り立ちとそこに生きた人々
岩明均がデビュー当時から温めてきた構想を漫画化したということもあって、その内容は非常に深いものとなっています。
このエウメネスは歴史上に実在した人物で、数々の逸話を残した人物です。史実においての彼の人生の前半は不明となっているのですが、「ヒストリエ」では史実で不明とされている部分に焦点を当て、彼がどのような理由でマケドニア王国に身を寄せることになるのか描かれています。
子どもの時からいかなる時も冷静沈着で、自分の身を守るためにその洞察力を極限まで生かし、恐るべき身体能力で幾度も危機を乗り越えます。その姿は常に颯爽としていて、読者の心を掴んで離しません。
生きるために自分の能力を最大限に活用することを体現するエウメネスは、与えられた平和な日々を送る私達に、「生きるとは何か」を訴えてきます。「
心にピリッとスパイスが欲しい時にぜひ読んで欲しいお勧めの漫画です。